第1回日本搬送学会学術集会・記念大会 演題登録
登録期間
2025年5月19日(月)~2025年7月11日(金)17:00 締切
応募資格
演題は未発表の内容に限ります。発表にあたっては、筆頭演者は日本搬送学会の正会員であることが必須となります。
※応募段階では未入会でも演題登録は可能です。発表日までに必ず入会手続きを済ませてください。
利益相反
利益相反の有無に関わらず、演題登録は可能です。発表時に開示してください。開示内容に誤りがあった場合、発表後でも演題削除となる可能性がありますので、適切な開示をお願いします。(開示基準については、後日お知らせいたします)
募集カテゴリー
演題の採否、発表日時、発表形式についてはプログラム委員会の査読を経て決定します。必ずしもご希望に沿えない場合がありますこと、ご了承ください。
- シンポジウム(一部指定)
- ワークショップ(一部指定)
- 要望演題・一般演題
- 企画「搬送〜私たちの経験と工夫」
登録要項
シンポジウム
1. 搬送学の学問体系の構築
「搬送学」という学問体系は、従来存在していなかった。日本搬送学会設立にあたり「搬送学」という学問体系を新たに提唱しており、その概念の整理、研究領域の特定、学際的アプローチの可能性について議論する。そして搬送学としての基盤づくりに向けた今後の方向性を探る。
2. 災害と搬送
「災害と搬送」について、幅広い観点から有識者に登壇を依頼し、災害時の医療を支える様々な搬送について意見交換を行い、課題抽出を試みるとともに、災害時の搬送体制に関して日本搬送学会として取り組むべき方向性を探る。
3. 空飛ぶクルマ
「空飛ぶクルマ」は未だ実用化には至っていないが、現時点でどこまで発展しているかを知り、今後取り組むべき課題を考える。また、先行する既存の団体と連携し日本搬送学会として何ができるか、その方向性を探る。
4. 救急搬送増加に対する取組み
119番通報から救急隊の現場到着まで10分以上を要し、病院収容までは45分以上を要す時代となっている。行政、消防、医療機関が一体となった地域ぐるみの取組みが各地でみられる。また一部の地域では、救急搬送患者に対する選定療養費を請求する取り組みも始まっている。これら先進的な取組みを例に、多様な観点から検討していきたい。
5. 高齢者救急における搬送問題
団塊の世代が、すべて後期高齢者になる2025年を迎え、救急搬送件数のもっとも増加している高齢者救急について、課題と対策について、検討していく。
ワークショップ
1. 空路、海洋、鉄道における搬送
医療搬送や物資輸送は自動車が中心となっているが、こと長距離や災害時など、自動車以外の搬送・輸送手段が有効なこともある。平時に加え災害時も考慮して、活用方法や関係各機関の連携方法などを考える機会としたい。
2. オペレーションズ・リサーチと搬送
オペレーションズ・リサーチ(OR)は、「困難な課題を科学的に解決するための問題解決の学問」であり、人的資源や資材、予算、法的制約など、さまざまな制約が課される状況において効率的な意思決定を支援する。搬送に関する社会的課題を取り上げ、ORに基づく数理的なアプローチによって解決策を探るとともに、今後の問題解決に向けた取り組みの方向性について考える。
要望演題・一般演題
1. 災害と搬送
シンポジウム「2. 災害と搬送」に関連し、一般演題を公募する。
会員の様々な取組みや活動実績などを知ると共に、今後の課題を探る。
2. 救急における搬送困難と過重労働
救急搬送出動数は増え続け、消防機関の職員数や救急隊数の伸び率を上回る状況が続く。このままでは、過重労働となる事が深刻化するおそれがあるのと同時に、救急搬送医療自体の質の低下を招きかねない。現状紹介や、先進的な取組みの報告を期待する。
3. 搬送にかかる制度的な問題
迅速・円滑・経済的な搬送は社会全体が期待するところであるが、現実には様々な障壁が存在する。救急搬送のみならず、自宅と医療機関間(往路・復路)、医療機関間の搬送に関する問題、医療関連物資の搬送に関わる問題など、法的な問題、倫理的な問題、経済的な問題なども含め、現場で起きている問題や、解決のための取組みなどについて、幅広く募集する。
4. その他一般演題
「搬送」にかかわる学術的な問題提起、研究、先進的な取組の報告など、幅広く募集する。
企画「搬送 〜 私たちの経験と工夫」
研究報告に留まらず、所属機関や各個人の紹介・経験や工夫を幅広く募集します。「学会」への参加が初めての方も、ふるってご応募下さることを期待しています。
※ 詳細な応募方法や、応募例は下記ご参照ください。
入力項目 | 備考 | |
---|---|---|
演題名 | 必須 | 全角50文字以内 |
抄録本文 | 必須 | 全角800文字以内 (図表添付不可) |
筆頭演者指名 | 必須 | 正会員に限る (発表までに入会手続き) |
共同演者名 | 10名まで登録可 | 本学会入会を推奨 |
所属機関名 | 必須 | |
電話番号 | 固定 or 携帯電話 | 平時、連絡の取れる番号 |
携帯電話番号 | 緊急連絡先 | 当日、必ず連絡の取れる番号 |
FAX番号 | お持ちの場合 | 平時、連絡の取れる番号 |
郵便番号・住所 | 自宅 or 所属機関 | 送付物が受け取れる住所等 |
自宅 or 所属機関 | 5MB程度までの添付ファイルが受け取れるもの |
企画「搬送 〜 私たちの経験と工夫」登録例
- 本企画も抄録を800字以内で作成してください。スペースの関係上、応募者多数の場合はプログラム委員会で選定させて頂くことがあります。
- 抄録内容と当日の発表内容が学術的な内容と認められ、演者のご希望がある場合、一般演題と同様に日本搬送学会雑誌(学術雑誌)に抄録を掲載することができます。
- 内容が広告的なもののみに留まる場合や未実施の計画や構想に留まる場合は、学術研究としての学術雑誌への掲載は認められておらず、判断はプログラム委員会にご一任願います。
- 筆頭演者は、正会員に限ります。
- 応募者数により、ポスター、口演などの発表形式を検討します。
〈 応募例(架空)〉
■ 演題名
AED配備から10年 ~ ABC社が取り組む救命の連鎖
搬送 学 1)、救急 命 2),3)
1) ABC社 医療福祉営業グループ、2) A大学B学講座、3) C病院D科
■ 緒言
「ABC社(架空)」は、●●県にて患者等搬送事業者の認証を受け、●台の車両を運用している。当社ではAEDを全車両へ搭載を開始して10年が経過した。
■ 方法
2015年1月1日に当社の全車両にAEDを搭載し、以後2024年12月31日までの10年間に当社で実施した搬送を対象として事例を記録した。
■ 結果
対象期間に実施した搬送は、10,000件あった。そのうち、AEDを使用した事例は5件あった。うち1件は心肺停止事例、他の4件は心電図モニターとして使用したものであった。心肺停止事例は70歳男性、自宅から透析医療機関までの定期送迎時の事例である。運転手1名と患者1名の状況で自宅から10分走行した時点で、突然苦しがった事に気付いた。運転手は安全な場所に停車し、患者に声掛けしたものの意識が無く、119番通報をした。呼吸は確認できたが、通信指令課員の助言もあり、AEDを装着。3分後、あえぎ呼吸となりすぐに、AEDから「ショックの適応です」とメッセージが流れた。運転手はショックボタンを押し、すぐに胸骨圧迫を開始した。まもなく救急隊が到着し、引き継いだ。当該患者は急性心筋梗塞と診断され、治療後に社会復帰された。
■ 考察
当社ではAED導入以降、全社員に対して日本救急医学会認定BLSコース受講を義務付けている。先述の患者であった男性は現在、当社の参加するBLS講習にも自発的に協力頂いており、ビデオメッセージを毎回講習で流している。現在、地域の同業他社5社と共に、BLS講習受講促進、AED搭載の促進を進めている。
登録方法
用紙(Wordファイル)は下記よりダウンロードしてください。
必要事項をご入力のうえ、STEP 1で作成した抄録用紙(ファイル)をフォームにアップロードして送信してください。
演題の採否は、ご提出いただいた抄録内容に基づき、大会プログラム委員会が審査・決定いたします。
登録申請いただいた抄録の修正が必要な場合は、登録メールアドレス宛てに修正依頼メールをお送りします。 修正依頼を受けた登録者は、指示された内容を必ず修正し、指定期日までに再提出をお願いします。
7月下旬までに登録メールアドレス宛に演題の採否結果をお送りします。